会話をしながらほかの会話も同時に処理できる千の耳を持つスーパースーツマン。

小学生の時、席替えの時は妙にドキドキしたのを覚えている。

ほとんどが公平に抽選の方法を取っていたがあの子の隣がいい!と、

いまとなってはほとんどしない手のひらを強く熱くなるほどよくこすり合わせたものだ。

「お願いしますお願いしますお願いしますお願いします神様~!!」

このフレーズを何度言わせてもらっただろう。

神様からのパワーを感じたことはないが、一つのルーティングのようにこのフレーズを言えば、こもる思いを強く表現できた。

社会に出て、オフィスではもうほとんどが席替えなどなく、自分の席がきっちりと決められる事が多いのではないか。

隣も、斜向かいも、向かいの顔も、いつも同じ顔触れだ。

同じ部署内、課内なので、必然にチームワークが出る。

コミュニケーションもよく取れる。

はす向かい同士が話しているその時に、感銘の出来事が起こった。

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様々なことを把握するスーパースーツマン、千の耳を持つ彼がとった行動に度肝を抜いた

仕事終わりも近づいたある日、向かい合わせに2つ机が並べられている4席で話をしていた時だった。

スーツマンの斜向かいに座るKさん。

スーツマンの隣とまたその斜向かいにも人がいる。

ちょうどばってん 「×」 の方向で会話が繰り広げられていた。

Kさんは商品がいつ入荷して来るのかを管理しているもので、輸入業務のスペシャリストでもある。

スーツマンとKさんは普段の何気ない会話をしていたが、もう一方ではあるお客様の別注の商品の話をしていた。

もちろん、私は会話をしながら他方の話など入ってこず、この時ももう一方の会話は何の話をしているかわからなかった。

ちょうどKさんと話が盛り上がっている時に、急に隣のMさんに、

Kさん「その商品は来週の金曜日に入荷してくるはずだよ。」

と言い出した。

スーツマン「???」

なんと、こちらとの会話をしながら、もう一方での会話も把握していて、

あの商品いつはいってくるんでした?のような会話がもう一方でされていた時にKさんが助言を行っていた。

もちろん、頭の中ではこちらの会話も、もう一方の会話も把握しなければいけない。

いろいろなところに耳を立て、頭の中で複数の情報の整理ができる。

なかなか難しいことではあるが、鍛えればできるようになるのだろうか。。。

しかし、この人はデキる。

と思われる要因になることは間違いなさそうである。

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