自宅にあるDJ220+でSynology Driveを使い、Claudeコードのバックアップを設定しました。Synology Driveでの同期は何回か設定していたり、仕事用パソコンなどでも設定しているので慣れているつもりだったけど、何回かつまずいたのでメモります。
SynologyのNASが1つ家にあって、フォトの同期がほぼ使ってない状態でした。思った以上に便利な機能とかサーバー化したりOSインストールしていろいろオートメーション作成できたりと便利だ。なので、今回Claudeコードを使うにあたって、もし自分の今のパソコンが故障したり、また他の環境からまた同じように使えたらと未来の自分のために設定してみることにしました。
やりたかった事は,たとえ自分のPCが壊れてもすぐに壊れる前の状態に載せるようにすることと,もう一度PCを導入するとなったときにも、外出用と自宅用のPCで分かれている場合は、すぐに差分を同期できたり作業を共有できたらいいなということでした。
そこまで難しくなかったですが、何回かつまずいたので全部書いておきます。
この記事でわかること:Synology Drive初期設定で詰まりやすい4つのポイント(タスク名=フォルダ名になる仕様・IPアドレス問題・オンデマンド同期のOFF・バックアップと同期の違い)を実体験ベースで解説します。
目次
そもそもSynology Driveって何?という方へ
Synologyというメーカーのまずは「NAS(ネットワーク接続ストレージ)」について説明させてください。自分が持っているモデルはDJ220+と言うもので少し前に発売されたものです。家庭用ホームサーバー向けよりも少し上位モデルでCPUやメモリが少しだけ高く、そこまでゴリゴリ使わなければ、ホームサーバーとしての十分な性能があるモデルです。今回試したバックアップは要するに「自宅に置く自分専用のクラウドストレージ」です。GoogleドライブやDropboxと同じようにファイルを保管できますが、この商品1つ買えば、それ以降の月額料金がかからず、データが自分のサーバーにあると言うものですね。ただ物理的にそのサーバーがダメになった場合は、データが全部なくなってしまうデメリットがあります。
Synology Driveはそのデータ管理・同期をMacやiPhoneからできるようにするアプリです。この世のアプリがSynologyの管理画面からいろいろインストールできて、自分好みのサーバーへと作り込んでいきます。一度設定さえすればGoogleドライブやDropbox、OneDrive等のアプリと同じ感覚で使えます。
NASを「外付けHDDをWi-Fiにつないだもの」と思っている方もいますが、実際はもっと多機能です。Docker・WebDAV・バックアップ・写真管理・自動化ツール(n8n)など、ちゃんと設定すれば小さなサーバーとして使えます。私が最初に「宝の持ち腐れ」にしていた話は別記事に書きました。
詰まりポイント①:タスク名がそのままフォルダ名になる
設定途中の同期タスクを作るとき、最初に「タスク名」を入力する画面が出てきます。私は深く考えずに「バックアップ」と入力しました。しかもSynology Driveの設定は少し癖があって同期させるフォルダーを選択したら、その下に同級のフォルダが勝手に作られるので、あらかじめ同期のファイルを作っておき、それを指定すればうまくいきました。
タスク名がそのまま同期フォルダの名前になります。UIのどこにも「このタスク名がフォルダ名になります」とは書かれていません。同期したいフォルダ名と一致するタスク名を最初からつけないと、後から変更できず(タスクを削除して作り直す必要がある)、余計なフォルダが残ります。
具体的にはこういう対応関係になっています。
| つけたタスク名 | Macに作られるフォルダ |
|---|---|
| バックアップ | ~/バックアップ/ |
| Projects | ~/Projects/ |
| Obsidian-Vaults | ~/Obsidian-Vaults/ |
タスク名は後から変更できません。間違えたらタスクを削除して作り直す必要があります。同期したいフォルダ名に合わせて最初から命名しましょう。私は「バックアップ」タスクを削除して「Obsidian-Vaults」「Projects」で作り直しました。
詰まりポイント②:NASのIPアドレスが変わる問題
Synology Drive の設定をするとき、最初はローカルIP(192.168.x.x)でNASに接続していました。一度繋がったのに、しばらくしたら接続できなくなっていました。ローカルIPはルーターのDHCPで変わることがあるのが原因でした。
「diskstation.local」というホスト名でアクセスしてみてもエラー。ローカルIPもDHCPで変わることがある。いろいろ試した結果、接続方式ごとの安定性の違いがわかってきました。
| 接続方式 | 安定性 | 外出先から | コメント |
|---|---|---|---|
| ローカルIP(192.168.x.x) | △ | ✗ | DHCPで変わることがある |
| diskstation.local | △ | ✗ | 環境によって使えないことがある |
| Tailscale IP(100.x.x.x) | ○ | ○ | 比較的安定。Tailscaleが必要 |
| QuickConnect | ◎ | ◎ | 最も安定。Synologyが中継してくれる |
外出先でもアクセスしたいならQuickConnectが一番確実。DSMの「コントロールパネル → QuickConnect」から有効化するだけです。ただ、この時TailscaleのアプリもSynologyNASにインストールしていたので、そのIPアドレスは多分固定・・・で試してみるとTailscaleのIPが使いやすかった。ただずっとTailscaleを立ち上げとかないといけませんが。どちらか一方に統一して設定するのがおすすめです。
QuickConnectのIDは「quickconnect.to/(自分のID)」という形になっています。Synology DriveのアプリでサーバーアドレスにこのIDを入力するだけで繋がります。IPアドレスを気にしなくていい。
TailscaleのIPアドレスでSynology Driveに同期かけても安定して使えています。ただ、アプリで常にオンにしておかないと、Synology に同期されないデメリットがあるので安定してるクイコネクトの方が良いのかもしれないですね。なんかセキュリティー的にTailscaleの方が良いのかと思って今は使っております。
詰まりポイント③:オンデマンド同期をOFFにしないと隠しフォルダの.Claudeフォルダが選択できない
これが一番詰まりました。
Synology Driveをインスールして、同期タスクを作ろうとしているのに、同期先フォルダを細かく指定する画面の中に.Claudeフォルダが一向に出てきません。このフォルダを指定しないと、Claudeのログや設定などのデータがバックアップされない。「なんで設定できないんだろう」とUIをいろいろ触っていたら、「オンデマンド同期」というチェックボックスを発見しました。
試しにそれを外してみたら…隠しフォルダが出てきてチェックを入れることができました。
オンデマンド同期とは何か:
・ON(デフォルト)のとき:ファイルはNASにあって、Macでは「プレースホルダ」(アイコンだけ)として表示される。開いたときに初めてダウンロードされる
・OFFのとき:全ファイルをMacにダウンロードして完全同期する。フォルダの詳細指定もできるようになる
完全同期モードにして初めて「どのフォルダを同期するか」を選べるようになります。この隠しフォルダを選択するようにできる仕様、公式ドキュメントには書かれてなかったっぽいです。ただこのclaudeフォルダーはいろいろSSHファイルとか重要なフォルダとかもあるので、セキュリティーとか管理には充分気をつけたほうがいいと思います。
同期タスク作成画面 → 「オンデマンド同期」のチェックを外す → 詳細設定(同期フォルダの選択など)が表示される
オンデマンド同期はSynology側をメインのファイル管理や保管側として、同期側のMacのストレージを節約したい場合に便利な機能です。NASの容量が大きくてMacのSSDが小さい場合などに有効。ただし「完全に手元にファイルを持ちたい」「Claude Codeから直接読み書きしたい」場合はOFFにして完全同期した方が確実ですね。
詰まりポイント④:Synology Drive のSyncモードの「バックアップ」と「同期」は全然違う
最初に「バックアップ」タスクを作ってしまっていたのですが、バックアップと同期は動作が全然違うんですね。
| バックアップ | 同期(Sync) | |
|---|---|---|
| 方向 | 一方向(Mac → NAS) | 双方向(Mac ↔ NAS)、一方向どちらも選べる |
| Mac変更の反映 | NASに反映される | NASに反映される |
| NAS変更の反映 | Macには反映されない | 双方向同期設定ならMacにも反映される |
| iPhoneから見える | 最新とは限らない | 常に最新 |
| 用途 | 定期的な保存・世代管理 | クロスデバイスでの共同利用 |
Claude Codeで作業しながらiPhoneやほかのMacからも最新ファイルを使いたいなら同期(Sync)を選ぶべきです。「バックアップ」を選ぶと、MacからNASにしかデータが流れず、iPhoneから見ると古いファイルしか表示されません。「バックアップしたい」という気持ちで「バックアップ」を選ぶと、クロスデバイス環境では機能しないので注意。
バックアップと同期を両方設定するという使い方もあります。日常的にはSyncタスクで双方向同期しながら、バックアップタスクで定期的にスナップショットを取る構成です。私は今のところSyncタスクだけで運用しています。
ただSynology Driveの設定はいくつでもタスク作れるので、同期ファイルやシンクファイルを複数持っていて、細かくカスタマイズすることも可能です。iPhoneでObsidianを使ってclaudeと便利につなごうと思ってるので、iPhoneからObsidianにメモして、それをWebDavでSynologyに共有して、MacのPCから再度WebDavでファイルも一瞬で同期すると言うこともSynologyを開始できるようになります。
設定が終わった後の状態
4つの詰まりポイントを乗り越えて、ついに設定が完了しました。
- MacでファイルをProjectsフォルダに保存すると、数秒でNASにも反映される
- 他からNASに保存されたファイルは自動でMacにも同期される
- 外出先(Tailscale経由)でも安全にNASにアクセスできる(常にONが条件)
設定前は「NASって結局ただの外付けHDDだよな」と思っていましたが、同期が動くようになってから使い方がガラッと変わりました。特にClaude Codeとの組み合わせで、Obsidianのノートを外出先のiPhoneからメモして、帰ったらClaudeが整理してくれている、という流れが自然に動くようになったのは大きかったです。
また、今まTailScale、このアプリがあるの知らなくてあまりSynology使ってなかったんですがTailscale入れてからはコメダとかスタバとかでフリーWi-Fiだろうと安全にVPN潜って、自宅のフォルダゴリゴリアクセスできるようになりました。いつ自分のパソコンがぶっ飛んでも良い安心感って半端ないっすね♪( ´▽`)
まとめ:詰まりポイントは全部「公式に書いていない」やつだった
Synology Driveの初期設定で詰まった4つのポイントを振り返ると、どれもClaudeにWebfetchしてもらった公式ドキュメントやWEBの画面の説明だけでは気づけないものでした。
- タスク名=フォルダ名になる(UIに記載なし・後から変更不可)
- ローカルIPアドレスは固定しないと変わる(通常はQuickConnect推奨)
- オンデマンド同期をOFFにしないと詳細設定が出てこない
- バックアップと同期は別物(クロスデバイスなら同期タスク一択)
NASを持っていても「なんかよくわからないな」となって放置してしまっていた日常がAIの到来でうまく使えるようになってきているのがすごく嬉しく感じます。思った以上にSynologyめちゃくちゃ便利なのできっとまだまだ可能性を秘めているんだろうなと研究中です。
次回は「SynologyのNASを宝の持ち腐れにしていた私が、クロスデバイス環境を設計した話」を書きます。













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