Ankiに興味を持ったけど、「どこからダウンロードするの?」「カードってどうやって作るの?」という人向けの回。
前回の記事でAnkiを始めたきっかけと8年続いている話を書いたが、今回は「実際の使い方」の基本を書く。最初は操作に戸惑うかもしれないが、基本さえわかればあとは使いながら覚えられる。
目次
まずはインストールから
Ankiはパソコン・スマートフォン両方で使える。まず自分のデバイスに合わせてインストールしよう。
| デバイス | アプリ名 | 料金 |
|---|---|---|
| Windows / Mac | Anki | 無料 |
| iPhone | AnkiMobile | 有料(約3,500円) |
| Android | AnkiDroid | 無料 |
Windowsの場合
- ankiweb.net をブラウザで開く
- 「Download」ボタンをクリック
- ダウンロードされたファイル(
.exe)をダブルクリック - 画面の指示に従って「Next」を押していくだけで完了
Macの場合
- ankiweb.net を開く
- Mac用のファイル(
.dmg)をダウンロード - ファイルを開いてAnkiのアイコンを「アプリケーション」フォルダにドラッグ&ドロップ
- 以降はアプリケーションフォルダから起動できる
iPhoneの場合
App Storeで「AnkiMobile」と検索してインストール。
※iPhoneだけ有料(約3,500円)になっている。これはAnki全体の開発費用をAnkiMobileの売上で賄っているため。Androidは無料なのに…と思うかもしれないが、開発者への支援だと思えばそんなに高くない。ちなみに私は8年使ってきたのでもとは十分取れている笑
Androidの場合
Google Playで「AnkiDroid」と検索してインストール。無料で使える。
※PCとスマホは「AnkiWeb」アカウントで同期できる。同期設定は別記事で解説予定。
Ankiの基本概念を一言で理解する
操作の前に、Ankiで使う言葉を整理しておく。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| カード | 問題と答えのセット。紙の単語カード1枚と同じ |
| ノート | カードのもとになるデータ。1つのノートから複数のカードを作れる |
| フィールド | ノートの中の項目(表・裏・例文・音声など) |
| デッキ | カードをまとめる「箱」。科目や教材ごとに分ける |
ざっくり言うと「フィールドに情報を入れる → ノートができる → ノートからカードが生成される → カードをデッキに入れる」という流れ。
デッキを作る
メイン画面の下にある「デッキを作成」ボタンをクリックして、名前をつけるだけ。
階層化するには:
デッキ名に :: を使うと入れ子にできる。
英語::Duo3.0→ 「英語」デッキの中に「Duo3.0」英語::単語英語::熟語のように分けることもできる
最初は1つのデッキでもまったく問題ない。増えてきたら整理すればいい。
カードを作る
メイン画面の「追加」ボタンをクリックすると、カード追加画面が開く。
- 画面左上で「ノートタイプ」を選ぶ(最初は Basic でOK)
- 画面右上でどのデッキに入れるか選ぶ
- 「表面」に問題を入力、「裏面」に答えを入力
Ctrl + Enter(MacはCmd + Enter)で保存
これだけ。あとは同じ操作を繰り返してカードを増やしていく。
フィールドは最初から分けておくのがおすすめ
ここが一番伝えたいことかもしれない。
私がAnkiを始めた頃は、Duo 3.0の共有デッキをひたすら復習するだけで自分でカードを作ることはなかった。なのでずっとデフォルトの「表・裏」だけで使っていた。
最初のうちはそれで十分。でも後から「やっぱり例文も入れたかった」「音声フィールドが欲しかった」となったとき、全カードを作り直すのが大変になる。
だから自分でカードを作るなら、最初から少し先を考えてフィールドを設計しておくのをおすすめする。
私が実際に使っているフィールド構成(英単語用):
| フィールド名 | 内容 |
|---|---|
| Front | 単語(表面に出す) |
| Pronunciation | 発音記号 |
| hint | ヒント・補足メモ |
| Meaning_JP | 日本語の意味 |
| Example_EN | 英語の例文 |
| Example_JP | 例文の日本語訳 |
| Audio | 音声ファイル |
| Tags | タグ(Ankiのタグ機能と連動) |
シンプルでいい。あれこれ入れすぎると管理が大変になるので、自分が「これがあれば便利」と思うものだけにしておくのがコツ。
フィールドの追加方法:
カード追加画面の「フィールド(Fields)」ボタンをクリック → 「追加」で新しいフィールドを追加できる。
フィールドを分けると何がいいのか
① カードのデザインをHTMLでカスタマイズできる
AnkiのカードテンプレートはシンプルなHTML/CSSで書かれている。フィールドが分かれていると、例えば「例文だけ小さいフォント・グレーで表示」「品詞だけ色をつける」といった見た目の調整が自由にできる。
② アドオンで音声を自動追加できる
音声フィールドを作っておくと、AwesomeTTSやHyperTTSといった無料アドオンを使って、テキストから自動で音声を生成してフィールドに入れてくれる。単語を入力するだけで発音も自動生成される、という流れが作れる。アドオンの使い方はまた別の記事で詳しく書く予定だが、音声フィールドだけは最初から作っておくと後で絶対助かる。
学習の基本の流れ
カードができたら、デッキをクリックして「学習開始」。カードが出てくるので答えを考えて「答えを表示」をクリック。裏面を見て自分の答えが合ってたかどうか確認し、4つのボタンから選ぶ:
| ボタン | 意味 |
|---|---|
| もう一度 | 全然わからなかった・すぐまた出てきてほしい |
| 難しい | なんとか思い出せたけど不安 |
| 普通 | 正解できた |
| 簡単 | 余裕で正解 |
このボタンを押すたびにAnkiが「次いつ出すか」を自動で計算してくれる。「簡単」を押すほど次に出るまでの間隔が長くなる。この仕組みがSRS(間隔反復学習)と呼ばれるAnkiの核心部分だ。
詳細設定は次回
日付変更線・1日の新規カード枚数・復習上限など、最初に触るべき設定がいくつかある。デフォルトのままだと自分の生活リズムに合わなかったり、復習が積み上がりすぎたりすることもある。そのあたりは次の記事でまとめて解説する。












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