この記事でわかること:Ankiを始めたきっかけ・AnkiWebの共有デッキとは・iPhoneアプリを有料で買った理由・暗記地獄の失敗談・8年続いた理由
目次
8年前、英語をちゃんとやり直そうと思って調べ始めた
8年くらい前のことです。「英語、ちゃんとやり直すか」と思い立って、いろいろ調べていました。
何から始めればいいのか、どの参考書がいいのか、どのアプリがいいのか。とにかくネットを漁っていると、Duo 3.0という単語の本が何度も出てきました。英語学習者のブログやフォーラムを見ると、「この1冊でほぼ必要な単語は網羅できる」「何周もした」という声が多くて、これは買ってみようと思ったんです。
そして同時に、よく一緒に出てくるのがAnkiというアプリでした。「Duo 3.0はAnkiと組み合わせると最強」という話を何度も目にして、まず「Ankiって何?」と調べるところから始まりました。
Ankiが何者かは、前の記事に書いたのでそちらをどうぞ。
今回は、私が実際にAnkiを使い始めた体験の話を書きます。
AnkiWebの「共有デッキ」という存在を知った
Ankiを調べていて、最初に驚いたのがAnkiWebの共有デッキシステムでした。
AnkiWebというのは、Ankiが提供している公式のクラウドサービスです。同期や学習データのバックアップに使えるのですが、それだけじゃなくて、世界中のAnkiユーザーが作ったデッキを誰でも無料でダウンロードできるという仕組みがあります。
英語、医学、歴史、語学……本当にありとあらゆるジャンルのデッキが何万件もアップロードされていて、誰でも公開・ダウンロードできる。これは公式の機能なのですが、中身はほぼユーザーが作ったコミュニティの資産みたいなものです。
「Duo 3.0 Anki デッキ」で検索すると、なんとDuo 3.0の単語をそのままAnkiカードにしたデッキがすでに誰かによって作られていて、公開されていたんです。
本を買う前からAnkiのデッキが存在している、というこの状況に、「なんて便利な世の中だ…」と思いました笑
iPhoneアプリが有料でも迷わず買った理由
Ankiは基本的に無料で使えます。PC(Windows・Mac)は無料。Androidも無料。
ただ、iPhoneだけ有料なんですね。私がインストールしたのは8年くらい前で、当時たしか約3,500円だったと記憶しています。今はレートの変動で多少価格が変わっているかもしれませんが、いずれにしてもアプリとしては高い部類です。
現在のAnkiMobile(iOS)の価格はApp Storeで確認してください。一時払いで、購入後は同じApple IDで複数のiOSデバイスで使えます。
でも、迷いませんでした。理由は2つあります。
1つ目は、すでに世界中の英語学習者が使っていたから。
当時、ネットで調べると英語学習者のブログやRedditなどに「Ankiで人生変わった」「Ankiなしでは医学部を乗り越えられなかった」みたいな声が山ほどあった。これだけの人が使って恩恵を受けているなら、3,500円くらいは投資する価値があると判断しました。
2つ目は、マルチデバイスで同期できたから。
私は個人用にMacを使っていて、仕事ではWindowsを使っています。iPhoneも使う。この3つのデバイスで同じ学習データがリアルタイムで同期される、というのがAnkiの強みのひとつで。通勤中にiPhoneで復習して、家に帰ったらMacの大きな画面で続きをやる、ということが自然にできる。これは英語学習を続ける上で本当に重要でした。
Duo 3.0のデッキをインストールして学習を始めた
AnkiWebからDuo 3.0のデッキをダウンロードして、Ankiに読み込みました。
するとそこには、Duo 3.0の本の順番通りに単語カードが並んでいたんです。
本を開いて、その順番でAnkiのカードを見ていく。単語を見て、意味を思い出そうとして、「わかった」か「わからなかった」かを押す。わかったカードは次の適切なタイミングまで引っ込む。わからなかったカードは近いうちにまた出てくる。
これが繰り返されて、その日に覚えた単語をその日のうちに復習できる。すごく当たり前のことのように聞こえますが、紙の単語帳でやろうとするとなかなかできなかったことが、Ankiだと自然にできてしまうんですよね。
次の日にAnkiを開くと、今日復習すべきカードの枚数が数字で表示されている。その数字だけこなしていけばいい。余分なことは考えなくていい。「今日は何を復習しようかな」という迷いがゼロになりました。
忘却曲線って言葉で聞くより、体で感じた
Ankiが「忘却曲線に基づいている」という説明は、最初から知っていました。でも正直、頭で理解するより使って体感する方がずっと腑に落ちるんですよね。
エビングハウスの忘却曲線というのは、「人間は覚えたことを時間とともに忘れていく。でも復習のタイミングを最適にすれば効率よく記憶を定着させられる」という考え方です。Ankiはこれを自動でやってくれる。
「覚えた」と答えたカードは、翌日・3日後・1週間後・2週間後……と間隔を広げながら出てくる。「忘れた」と答えたカードはすぐまた出てくる。自分の脳の状態に合わせて、最適なタイミングで復習が降ってくる感じです。
これが本当に気持ちいい。「あ、またこの単語来た」「もうこれは完全に覚えた」という感覚が積み重なっていくのが、ゲームのレベルアップに近い感覚で続けられる理由のひとつだと思います。
「暗記地獄」という罠にはまった話
ただ、最初は失敗もしました。
Ankiを使い始めると、毎日新しいカードをどんどん学習したくなります。「今日は20枚学習しよう」「明日は30枚」……と積み上げていくと、数週間後に恐ろしいことが起きます。
復習カードが毎日200枚、300枚と降ってくるようになるんです。
これが「暗記地獄」と呼ばれる状態で、Ankiヘビーユーザーの間では有名な罠です。私も最初の頃、毎日2〜3時間Ankiの復習だけで終わってしまう時期がありました。新しいことを学ぶ余裕がなくなって、Ankiをやること自体が義務みたいになってしまう。
1日に学習する新規カード数は最初は5〜10枚程度に抑えるのがおすすめです。Ankiの設定で「1日の新規カード数」を制限できます。
これを抜け出せたのは、ほんとにいろんな設定や工夫があるんですがAnki初心者だった私は設定を見直して1日の新規カード追加数を制限できることを知ってコントロールできるようになってから。「今日は新しいカードを何枚まで」という上限を設定すると、復習カードが雪だるまのように膨らむことがなくなります。設定の最適化についてはまた別の記事で詳しく書きます。
8年続いている理由
あれから8年、今もAnkiを使っています。
今の私の学習ストリークはこんな感じです。

連続1072日目です笑 たった1日、鬼の出張最終日に深夜車で帰ってきた日だけAnkiができなかった日がありましたが、その前は1115日連続学習してます。でもほんと誰でもできるというか、筋トレみたいにどんどんできる実感ができてくるとやらないと気持ち悪くなる。つまり習慣づくともうこっちのものです。今ではこの連続ストリークを絶対1に戻したくないモチベーションでやってます。
英語の勉強を長く続けてきた中で、いろいろなツールや参考書を試しましたが、Ankiだけは手放せません。
続けられた理由を一言で言うなら、「毎日やることがシンプルに決まっているから」だと思います。ただボタンを押すだけ、簡単・難しい・もう一度、この3つだけ集中して振り分けていけばいいんです。
今日の復習カードをこなす。それだけ。余計な判断がいらない。「今日は何を勉強しようか」「この単語もう覚えたっけ」という迷いがない。ルーティンに組み込みやすい設計になっているんですよね。
英語学習を長く続けるコツって、結局「毎日やること」だと思っています。そのための環境を作ってくれているのがAnkiです。
まとめ
- Duo 3.0 × Anki の組み合わせはネットで何度も出てくる定番
- AnkiWebの共有デッキを使えば、有名な参考書のカードがすでに誰かが作っていることが多い
- iPhoneは有料(一時払い)だが、マルチデバイス同期を考えると投資する価値あり
- 忘却曲線は「頭で理解する」より「使って体感する」方が腑に落ちる
- 最初は新規カードを学習しすぎて「暗記地獄」になりやすいので注意
次の記事では、Ankiのインストール手順と初期設定について書きます。













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