前回の記事でAnkiのインストールとカードの作り方を書いた。でも「インストールしたけど、設定このままでいいの?」という疑問。
正直に言うと、私も最初にAnkiを入れたときは設定なんて全然わからなくて、デフォルトのままずっと使ってました笑。それでも使えるは使えるんですが、続けていくうちに「なんか復習が溜まりすぎて追いつかない」とか「日付変更線の存在しらなくていきなり復習カードが増えた」みたいな気づきもあって。使い慣れてきたら変更でも全然問題ないんですがまずは簡単な初期設定みたいな、
「あ、最初に設定しておけばよかった」と思ったやつを紹介します。インストールしたての人がここだけ押さえておけばOKという3つ。難しくないので1回やればあとは放置で大丈夫です。あもちろん、人それぞれなので使いながらご自身でいろいろ変更するのもありですね。
Ankiは設定が全てと言っても過言じゃないくらい、設定次第で体験がかなり変わります。とはいえ最初からあれこれ触っても混乱するので、まずはこの3つだけ。カードをどんどんめくって復習に慣れてきたら、もっと細かく自分に合った設定にしたくなってくるはず。そのあたりはまた別の記事で詳しく書きます。
目次
設定画面の開き方
まずはAnki自体の大元の設定は携帯からなら右上の歯車アイコンから、PCなら私はMac環境なのですがWinでもどこかにあると思います、Macなら画面のメニューバーのAnkiから設定を選ぶと出てきます。

デッキごとの学習設定は、PCならデッキ名の横にある「オプション(Options)」から開きます。携帯ならデッキの中のカードが現れてる時に右下に歯車アイコンでてきますのでそこからカードのオプションが設定できます。ただこの中はまだ触らなくてもいいと思います。
① 日付変更線(Day ends at)
場所:「設定」→「スケジューリング」タブ

Macなら設定の中のReviewタブに「Next day starts at」があるので、朝の7時に日付変更線をおくなら、7hours past midnight に設定。 携帯からならAnkiトップの右上歯車→Review→Scheduling→Day Starts があるので好きな時間に設定。
デフォルトは朝4時。つまり4時を過ぎると「今日のカード」がリセットされて「翌日のカード」が出てくる。
これ、自分がAnkiをやる時間帯によって変えるべき設定です。
私の場合、当初は平日は仕事終わりの夜にAnkiをやって、土日や休みの日は日中にやるというルーティンでしばらく使っていました。慣れてきて新規カードをこなしていくと復習カードがどんどん増えていくので、多い時には1日300枚前後に膨れ上がることがあります。そうなってくると朝100枚・昼50枚・夜150枚みたいに計画的に分けてこなす流れになってくる。
そこで日付変更線が関係してきます。
たとえばデフォルトの朝4時のままだと、4時を超えたら次の日の復習カードが降りてくる。夜中の3時まで復習して「ようやく終わった」と思ったら、4時になった瞬間また翌日分が出てきた、なんてことになりかねない笑。
スーツマンの設定は朝7時。
夜に復習して、朝方に起きたら昨日の夜分をまた復習する、というパターンで使っています。脳科学的にも、夜に学習したことを睡眠中に脳が整理して、朝起きてから最初に昨夜学んだことを思い出す流れが長期記憶に定着しやすいとされています。そのパターンで行くなら、朝方に日付変更線を置いて、朝の復習で昨夜の学習を定着させる使い方が合っていると思います。
夜しっかり復習できる人・朝型の人はそれぞれのリズムに合わせて設定してみてください。最近のAnkiはアップデートで曜日ごとに新規カードの枚数を変えるような細かい設定もできるようになっているので、慣れてきたらそちらも試してみると面白いです。
② 新しいカードの上限(New cards/day)
場所:PCならデッキ名の横「オプション」→「新しいカード」タブ
モバイルならデッキ押してカード学習画面の右下歯車からStudy option でDeck option が開けます。
デフォルトは1日20枚。

新規カードを増やすほど、翌日以降の復習が雪だるま式に増えていきます。1週間で20枚×7日=140枚の新規カードをこなすと早く学習はできますが、その分復習カードも多くなってきます。復習カードは制限もできますが基本こなして行ったほうがいいとおもうので、新規カードの設定は少なめに、多くできる時は多く、カスタム学習というのがあるので、日毎に調整はできます。 なので設定上は無理ない数字にしておいて、多くできる時にやる、という楽な姿勢でいいかと思います。慣れる前にやりすぎると復習地獄になります。
私の場合は平日5枚・休日は7〜10枚に増やして、都度柔軟に調整しています。今は毎日2枚ずつ新しい英単語を学習していて、復習カードが毎日340枚くらいある状態なので、これ以上増やすと復習の比率がどんどん増えていく。
始めたての人には1日5〜10枚でスタートするのをおすすめします。
「え、少なくない?」と思うかもしれないけど、新しいカードを入れれば入れるほど翌日以降の復習が増える。最初から20枚でガンガン入れると1〜2週間後に復習の嵐が来て嫌になるのが定番コースかと笑。ゆっくり積み上げていくのがAnkiを長く続けるコツです。
あ、もちろんこれは私のように英語学習が趣味というか、やらなければいけない環境じゃない人向けといってもいいので、受験、仕事などで英語を短時間で詰め込むばあいはまた変わってきます。 ゆっくり無理のない学習でしっかりした定着をめざしていこう。
③ 最大復習数(Maximum reviews/day)
場所:デッキ名の横「オプション」→「Maximum reviews/day 復習」タブ
デフォルトは1日200枚(新規カードと復習カードを合わせた上限)。240枚あっても、400枚あっても200枚しかでてきません。
これ、上限が200なだけで毎日200枚出てくるわけじゃないんですが、使い続けていくと自然と増えていきます。
私目安ですが、しっかりカードをめくって例文も読んで頭に入れて次のカードへ、と丁寧にやると200枚で1時間半くらいかかると思います。なので1〜2時間Ankiに時間をかけられる人は250枚くらいを1日の上限に設定しておくといい。
ただ250枚を超えてくると、返しきれなかったカードがどんどん後回しになっていく。まるで住宅ローンの返済に追われてるみたいに、利息分しか返せなくて元本が減らない状態になりかねません。最初のうちはしっかりその日の復習を消化していくことを意識した方がいいです。
ここもデフォルトの設定のまま続けると、結構ハマるポイントもあるのでまた後日書きたいと思います。 最初の設定ではたとえ学んでもう覚えたなっていうカードで、次の復習期間が10日とか26日とかに伸びても、一度でも「難しい」ボタンをおすとまた1日の復習期日に戻ってしまうんです。 これを最初しらなくて復習カードだらけになってしまい、毎日4〜500枚復習してた時期もありました。 いまおもえばよく挫折しなかったな・・・
FSRSについて(最近追加されたアルゴリズム)
AnkiはSRS(Spaced Repetition System、間隔反復学習)という仕組みで動いている。前回の記事で書いた「ボタンを押すと次にいつ出るか自動で計算される」やつです。
最近のバージョンでFSRS(Free Spaced Repetition Scheduler)という新しいアルゴリズムが追加されたみたいで。従来のアルゴリズムより精度が高く、自分の記憶パターンに合わせてより最適なタイミングでカードを出してくれる機能。最初にほしかったなぁ〜
FSRSは機械学習を使って個人の記憶パターンを学習し、「ちょうど忘れる直前」のタイミングでカードを出してくれる。つまり自分専用のデータを持ってくれるわけです。従来のSM-2アルゴリズムより定着率が高いとされている。使いたい場合はデッキオプション→FSRSをオンにするだけ。しかも、私も全然しらなくって、でもAnki使い始めて途中でONにしてもカードの定着情報などは引き継がれるのでいつOnにしてもいいみたいです。
最初のうちはオンにしなくても十分使える。ある程度カードが溜まってきてから試してみるくらいのイメージでOK。
アドオン(拡張機能)について
Ankiにはアドオンという機能追加の仕組みがある。中でも音声自動生成ができるAwesomeTTSやHyperTTSは、単語を入力するだけでネイティブ発音を自動でフィールドに入れてくれる。前回フィールドに「Audio」を作っておくといいと書いたのは、こういうアドオンに備えるためでもある。
アドオンの導入・設定は次の記事で詳しく書く予定。最初はあまり気にせずまずはAnkiつかってみよう、という感じでいいと思います。
まとめ:最初にやること3つ
| 設定 | 場所 | 目安 |
|---|---|---|
| 日付変更線 | ツール→設定→スケジューリング | 自分が寝る時間の後(朝7時など) |
| 新規カード上限 | デッキオプション→新しいカード | 平日5枚・休日7〜10枚 |
| 最大復習数 | デッキオプション→復習 | 200〜250枚(1〜2時間分) |
まずは最初は少なめ設定で慣れていくのがAnkiを続けるコツです。設定は人それぞれですがまずはこの3つだけ設定して始めればいいかと思います。まだまだおすすめ設定ありますが書ききれないので分けて書いていこうかと思います。
今日学んだの英語表現(B2〜C1)
一応英検1級目指してるスーツマンのこの記事のトピックから使えるフレーズをAIがピックアップ。Anki・英語学習系の英語記事を読むときに頻出する表現です。
① spaced repetition(= 間隔反復学習)
Anki uses spaced repetition to show you cards at the optimal moment for memory retention.
「SRS」の正式名称。「一定の間隔をあけて繰り返す」学習法を指す。フラッシュカードや暗記系アプリの記事でほぼ毎回出てくる。
② retention rate(= 定着率・記憶保持率)
Aim for a retention rate of around 85–90% in Anki for optimal efficiency.
どれだけ記憶に定着しているかを示す割合。「high retention」=よく覚えている、「low retention」=すぐ忘れている。Ankiの設定やアルゴリズムの話でよく出てくる。
③ overdue cards(= 期限切れカード・溜まった復習)
If you have too many overdue cards, lower your daily review limit and work through them gradually.
予定日を過ぎても復習できていないカードのこと。「overdue」は「期限が過ぎた」の意。Ankiコミュニティの議論でよく出てくる表現。














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