英検準1級ってどんな試験?2024年リニューアルで何が変わったか調べてみた

ヘッドホンをして、パソコンで英語の文章を打っているスーツマンのイラスト(英検S-CBTの会場のイメージ)

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自分は英検準1級を実は6回受けていて、6回目でようやく合格しました。しかも合格したのが2024年12月、S-CBTでの受験だったんですが、これがちょうど、英検の試験内容が大きく変わってから、自分が初めて受けた回だったんです。

当時は合格することに必死で、いろいろ試験対策も講じながら勉強に励んでいましたが、大幅な試験内容の変更があるとアナウンスされてからはそれまでに受かったほうが難しくならないうちにと、奮起していました。結果的には、新形式になって初めて受けた試験で準1級に受かることができたんですが、スーツマン的にはしっかり準1級の過去問をやって単語もある程度頭に入って、筆記も平均的にかけて、リスニングも対策してれば問題ない変更内容なのかなと思いました。要約の問題が新設された時だったので対策とかの情報ってなかったんですがAIにきいて練習してました。

リニューアルの中身をあらためてネットの情報を集めて整理してみました。準1級を受ける人・これから受けようとしてる人の参考になればと思います。

準1級について調べてる人は、もう「英検って何?」というレベルは卒業してる人がほとんどだと思うので、そのあたりはさらっと流します。今回はリニューアルで具体的に何が変わったのかを中心にまとめていきます。

ヘッドホンをして、パソコンで英語の文章を打っているスーツマンのイラスト(英検S-CBTの会場のイメージ)
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2024年度リニューアルで変わった3つのポイント

準1級の変更点は、整理すると大きく3つでした。

  1. リーディングの問題数が41問→31問に削減された
  2. ライティングに「要約問題」が新設された(大問4)
  3. 二次試験(面接)No.4の質問に「話題導入文」が追加された

自分が受けた回もまさにこの形式だったはずなんですが、正直、受けてるときは「新形式だな」くらいの認識で、細かい構造までは意識してなかったです。あらためて1つずつ見ていきます。

一次試験(筆記・90分)の中身

まず英検準1級の一次試験の変更後の新形式の大問構成を表にまとめました。

大問形式問題数語数の目安目標時間
大問1短文の語句空所補充(語彙・熟語)18問(単純語彙14+熟語4)1文30〜45語約10〜20分
大問2長文の語句空所補充6問(A・B各3問の2題固定)各280〜350語約10〜12分
大問3長文の内容一致選択7問(A3問・B4問の2題固定)A約400〜450語・B約500〜580語約23〜25分
大問4英文要約(2024年度新設)1問約200語→60〜70語に要約約15分
大問5意見論述エッセイ1問目安120〜150語程度約20分

リーディング全体(大問1〜3)は合計31問・約1,800語。リニューアル前は41問あったので、大問1で7問、大問3で長文1題(3問)が削られた計算です。

大問2・大問3は毎回同じ構成で固定されているのがポイントで、大問2は3段落・各段落に空所が1つずつという形が毎回変わりません。大問3も同じで、Aは3段落=3問、Bは4段落=4問と、設問番号と段落がきれいに対応しています。つまり「第1問は第1段落、第2問は第2段落」という順番で読み進めれば、迷わず解けるようになっているという攻略のコツも、あわせて整理しておきます。テーマにも傾向があって、Aは歴史・考古学系、Bは科学技術・生命倫理系が出やすいそうです。

スーツマンは大学はいってないのですが、いろいろYoutubeで大学の過去問とか解いてるのみてると、英検みたいに設問通り順番に解いていける長文読解は難題の部類に入らないのかなと、設問をよんでそれを長文のなかから探す、しかも順番通りじゃないのってもう難しすぎますよね。その点英検は、すごく解きやすいのかなっておもいます。簡単ではないですが。

中にはその土地に伝わる遺伝子の話だったり、政治の話、歴史、科学、いろいろテーマがあって、一番難しかった問題いまでも忘れません、そう、蟻酸の問題 (笑)  蟻が歩くと特殊なにおいが出るそうでそのにおいを伝って仲間がやってくるみたいな問題。 専門用語過ぎて最初なんのことかさっぱりんこでしたのを覚えております。

新設「要約問題」と、そこで起きていた「0点事件」

ネットで情報を集めていて、一番共有しておきたいと思ったのがこの要約問題まわりの話です。

大問4の要約問題は、約200語(3段落構成)の英文を読んで、60〜70語の英語で要約するという形式です。私がうけた2024年度の導入時点では「Suggested length(目安)」という緩い書かれ方だったんですが、2025年度から「Summarize it between 60 and 70 words」という指定に厳格化されました。

これだけ聞くと「まあ数語くらいの話でしょ」と思うかもしれないんですが、2025年度第3回(2026年1月実施)の検定で、この変更を知らずに受験した人たちの答案が、内容に関係なく0点処理されるという事態が起きていたそうです。SNS上では「0点事件」として話題になっていたみたいで。

しかも被害に遭ったのは英語が苦手な人たちだけじゃなくて、TOEIC満点保持者や英検1級合格者まで含まれていたという話も見かけました。実力があってもルール変更を知らなかっただけで0点になる、というのは受ける人にとってはかなり実害のある話なので、これから受ける人には先に知っておいてほしいポイントです。

ネットの情報をまとめると、要約問題の「0点回避」としてよく挙げられていたのは以下のポイントでした。

  • 自分の意見を書かない(”I think” “In my opinion” は厳禁。あくまで要約であって意見論述ではない)
  • 原文の丸写しはしない(そのままコピペすると語彙面で大きく減点されるらしく、パラフレーズ=言い換えが必須)
  • 60〜70語を厳守する(安全策として真ん中の65語を目安に、提出前に語数を2回以上数える)
  • 3段落すべての要点を1文ずつ、漏らさず拾う

自分がもし今受けるとしたら、間違いなく語数のところで一度は失敗しそうだなと思いました笑

英検S-CBTで受ける場合はたしかPCで文章打ってくときに語数が出たような・・・うろ覚えですが、筆記で受ける場合は当然語数ってわからないじゃないですかリアルタイムで。 なので普段から同じ用紙(本屋に売ってる過去問に答案用紙もついてます)、もしくはノートに大体自分の文字の大きさでA4の紙に書くと何文字になるかを日ごろからトレーニングに入れておくといいです。 1行でだいたい11語だったら、6行目に差しかかるところでもう55語ある前提で考えてみたりできますね。 

二次試験(面接)の変更点

無事1次試験が通った筆記試験の受験者は、二次試験も別日に対面で受ける必要があります。 S-CBTのPCでの試験の場合は1日でスピーキング(面接)を含めすべて受けることができます。その場合は確かスピーキングは最初に行われるので、いつもと違う試験の順番にちょっと戸惑った覚えがありますが。しかもみんなで一斉にうけるので、防音性の高いイヤホンするんですが、自分の回答が長いと自分だけが話しているという謎のプレッシャーも感じました(笑)

二次試験は準1級だけリニューアルされていて、No.4「受験者自身の意見を問う質問」の冒頭に話題導入文が追加されました。

たとえば「The wealth gap between rich countries and poor countries often becomes a topic for discussion. Should rich countries do more to help poor countries develop?」のように、質問そのものの前に、背景を説明する一文が付くようになったということです。いきなり意見を聞かれるより、前提が示されてから聞かれる方が、たしかに答えやすそうな気がします。

ペーパー版とS-CBT、何が違うのか

上で何回か出てきたS-CBT。準1級には、紙で受ける従来型と、パソコンで受けるS-CBTの2種類があります。S-CBTで受けられるのは準1級まで。1級は紙の試験と面接で受けるようです。

項目従来型(ペーパー)英検S-CBT
受験方法紙+面接(別日)PC画面+マイク・マウス操作
一次・二次別日程(一次合格者のみ二次へ)1日で4技能すべて完了
試験日程年3回のみほぼ毎週土日に実施・日程が豊富
ライティング解答手書きのみ筆記型 or タイピング型を選択可
出題内容・難易度・合否基準同じ同じ

ここ、誤解されがちなところだと思うんですが、出題内容も難易度も合否の基準もまったく同じで、違うのは受け方だけです。資格としての価値にも差はありません。「1日で終わる」「日程を選べる」というのがS-CBTの一番のメリットみたいですね。

スーツマンも筆記とS-CBT両方準1級の際受けたことがあります。 英検って、試験の度に難易度が変わるというか、出題範囲が広いので自分の得意分野、苦手な分野でかなり満足度が変わる試験だなとおもってました。筆記試験では環境もすごく重要で、環境というのは試験会場でどこに座るか、どんな人が隣に来るか、独立した机(一人につき1つの机)か長机か。 ある時は斜め前の学生の貧乏ゆすりがずーっと試験中つづいて、視界にずっとはいって集中できなかったとき、また長机のときはわたしはいつも語彙問題からするんですが隣の学生はおそらくライティングからしていて。消しゴムでけすとき机が揺れるんですよ、左右にゆっさゆっさ・・・・  という環境もすごく大事。リスニングもスピーカーから近すぎると音が大きすぎるし遠いと反響して聞き取りづらい。そういう時に限って集中がキレやすいし、少しの他の人の動きがきになりますよね笑

その点S-CBTはパソコンで、リスニング問題はイヤホンでばっちり聞こえるし、ライティングはコピーしてペーストできるしタイピングに慣れてる場合、かなり有利でした。おすすめはS-CBTです。1日でおわるし試験がとてもしやすいですよ。

なぜ「高得点が出にくい」と言われるのか

準1級のCSEスコア(合否判定に使われる独自のスコア)は、IRT(項目応答理論)という統計手法で回ごとに調整されて出されます。

調べてておもしろかったのが、技能によってスコアの伸びやすさがぜんぜん違うという話でした。Writingは正答率80%くらいでCSE700点近くまで伸びるのに対して、Readingは正答率80%を超えても629点くらいにとどまる、という換算率の差があるそうです。つまり、点数を稼ぐならライティングを固める方が効率がいい、ということになりますね。合格ラインの目安はCSE600点前後で、正答率にすると60%台後半〜70%あたりが安全圏のようです。ただスーツマンは落ちた5回をみてみると、7割できても落ちた時があったのでこれだけ取れれば受かった!みたいなラインはなくて、結果が公表されるまでドキドキはつづきます。

ちなみに、英検協会は2016年度以降、合格率を公式には発表していないそうです。ネットでよく見かける「難化した」「易化した」という話は、あくまで受験者の体感ベースの話であって、公式データに基づくものではない、というのは知っておいた方がいい豆知識だと思いました。

開催頻度・資格の有効期限・活用シーン

最後に、試験そのものの基本情報も整理しておきます。

開催頻度

方式年間実施回数時期の目安
従来型(ペーパー)年3回5月末・10月上旬・翌1月下旬
S-CBT実質年3回(4〜7月期・8〜11月期・12〜3月期)原則毎週土日に実施

2025年度からは、同じ検定回の期間内で同じ級を最大3回まで申し込めるようになったそうです。S-CBTならではの融通の効き方ですね。

資格の有効期限

英検の合格そのものには有効期限がなく、一度取れば生涯有効です。ただし、提出先(大学や企業)側が独自に「〇年以内に取得したスコアのみ有効」というルールを設けているケースがあるので、そこは提出先の規定を確認した方がよさそうです。「一生使えます」だけで終わらせるとちょっと不親切かなと思ったので、ここは正直に書いておきます。

活用シーン

視点活用例
学生(大学受験)入試での優遇措置(満点換算・加点・試験免除の3パターン。大学ごとに異なる)。入学後の単位認定・奨学金・授業料免除の対象になる大学も
社会人企業からは信頼度の高い資格として見られるが、社会人はTOEIC優先の風潮もある。社会人になってから取得すると「向上心の証明」として評価されることも
留学TOEFL iBT換算でおおよそ60〜90点相当とされ、中堅以上の米大学の学部出願要件を満たす水準になりうる。ただしTOEFLはアカデミックな英語なので、準1級の語彙力があってもTOEFL特有の対策は別途必要

学生の場合、いつ受けるべきか

これから大学受験で使おうと考えてる学生さん向けに、タイミングの話も書いておきます。

大学受験で使うなら、高2の後半〜高3の1学期あたりまでに取得しておくのが目安だそうです。従来型は年3回なので、高2の間に3回、高3の1学期でさらに1回チャンスがあり、S-CBTを併用すればもっと受験機会を増やせます。

注意したいのが、結果が出るまで約1ヶ月かかるという点です。出願の時期から逆算して、余裕を持ったスケジュールを組んでおかないと、間に合わなくなってしまいます。

ちなみに「準1級を持っていると具体的にどの大学が優遇してくれるか」というリストは調べてみてください。大学ごとの優遇内容やCSEスコアの換算値は年度によって変わるので、専門の塾さんのサイトでも毎年タイトルを変えて書き直しているジャンルです。ここで古い情報を出してしまうと、逆に読んでる人の出願判断を誤らせかねないので。優遇のパターンとしては「①スコアを換算して満点扱い②換算点を加点③英語試験を免除」の3つがある、というところまでにとどめて、具体的な条件は必ず志望校の公式サイトの最新の募集要項で確認してもらえたらと思います。

まとめ

自分が受けたのが、ちょうど新形式になって初めての受験だったこともあり、あらためてネットの情報を集めて整理してみました。特に要約問題まわりの「0点事件」は、知らないと本当に損する話だと思うので、これから受ける人の参考になれば嬉しいです。

  • リーディングは41問→31問に削減、大問2・3は構成が固定
  • 要約問題(大問4)は60〜70語厳守。2025年度から範囲外は問答無用で0点
  • 面接No.4に話題導入文が追加
  • S-CBTとペーパーは受け方が違うだけで価値は同じ
  • Writingの方がスコアが伸びやすい
  • 資格自体は生涯有効だが、提出先の期限ルールは要確認
  • 大学受験で使うなら高2後半〜高3の1学期が目安。結果が出るまで約1ヶ月かかるので逆算した計画が必須

次の記事では、実際に自分が準1級に受かるまでにどんな勉強をしたか、体験談として書いていこうと思います。

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