Claudeのトークンが盗まれる事件を見て、自分のVSCode認証トークンを確認したら27件も溜まっていた話

ニュースを見て、ちょっとゾッとした。

「情報窃取型マルウェア(infostealer)がClaudeのログインセッションを盗んで、勝手にアカウントを使っている」という記事だった。被害者の中には、何も操作していないのに使用率が0%から100%まで数時間で消費されたという人もいるらしい。

自分は毎日VSCodeでClaude Codeを使っている。他人事とは思えなかったので、実際に自分のアカウントを確認してみることにした。

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まず「アクティブセッション」を見てみたけど…

Claudeには、ログイン中の端末を確認できる「アクティブセッション」という機能がある。claude.aiの設定画面(Settings → Account)から見られるやつだ。

ただ、これを見て気づいた。これはブラウザ版のチャット画面のセッション管理で、VSCodeで使っているClaude Code自体のログインとは別物らしい。

調べてみると、Claude Codeには専用の管理ページが別に用意されていた。

claude.ai/settings/claude-code

ここを開くと「認証トークン」という一覧が出てくる。Claude Codeにサインインするたびに作られるトークンで、無効化すればそのデバイスからサインアウトさせられる仕組みらしい。

開いてみたら、27件も溜まっていた

実際に開いてみて、正直びっくりした。

認証トークンが27件、6ページに分けて表示された。

「47分前に接続済み」という直近のものから、「6月21日に接続済み」という3ヶ月近く前のものまでズラッと並んでいる。正直、どれがいつ何のために作られたトークンなのか、もうほとんど覚えていない。

よく見ると、もうひとつ気づいたことがあった。古いトークン(6月・8月中旬)は、新しいトークン(直近・8月下旬)に比べて、付与されている権限(スコープ)の種類が少ない。具体的には mcp_serverssessions:claude_code という権限が、古いものには付いていなかった。

おそらくClaude Code側の機能追加に伴って、新しく発行されるトークンの権限セットが増えていったんだと思う。つまり古いトークンは、今の仕様ができる前の「化石」みたいなものが、消されずにそのまま残り続けているということだ。

この一覧を見て一番困ったのは、どのトークンが自分の正規の利用によるもので、どれが不審なものかを判断する材料が、日時とスコープしかないということだった。使っているデバイス名も、接続元の場所(IPアドレスや地域)も表示されない。7月に自宅から繋いだのか、それとも見知らぬ場所からのアクセスなのか、この画面だけでは見分けようがない。

実はこの「取り消し機能」、数ヶ月前まで機能していなかった

ここまで調べていて、もっと気になる話を見つけてしまった。

GitHub上のClaude Codeのissue追跡ページに、こんな報告があった。

「claude.ai上で全セッションをログアウトしても、Claude Codeのトークンが無効化されない」という内容で、2026年4月に報告されている。

  • VSCodiumでClaude Codeにログイン
  • PCをシャットダウンして1〜2週間放置
  • その間にclaude.aiで「全セッションログアウト」「Claude Codeを全部取り消し」を実行
  • 数日待ってからPCを再起動
  • 結果:取り消したはずのトークンで、普通にClaude Codeが動いてしまう

という再現手順まで添えられていた。実際に不正アクセスを受けたと思われるユーザーが、何度ログアウトしても不正利用が止まらないとコメントしている投稿もあり、7月末時点でも「直ってない」という報告が続いていた。

Anthropic側は5月の時点で「サーバー側で修正済み」とコメントしていたようだが、実際にはその後も2ヶ月以上、ユーザーからは「効いていない」という声が上がり続けていたことになる。

結局、今はどうなっているのか

このissueのやり取りを最後まで追ってみると、8月上旬に、ある開発者がかなり丁寧な検証をしていた。

UIの表示や使用量の増減といった「間接的な印象」ではなく、トークン自体を取り消した直後に、そのトークンだけを使って外部からAPIを叩いてみるというテストだ。結果、取り消し後5分でそのトークンは本当に無効になっていた、との報告だった。

ただし、そこには重要な補足がついていた。取り消しは「1件ずつ」で、他のログイン方法(デスクトップの/login、別のsetup-tokenなど)には影響しないということだ。

つまり、これまで「直ってない」と報告していた人たちの一部は、実は複数の方法でログインしていて、そのうちの1つだけを取り消して「まだ使われている」と勘違いしていた可能性がある、ということらしい。バグと誤解、両方が絡み合っていた話だったようだ。

結局、自分たちにできることは何か

今回調べてわかったことをまとめると、こんな感じになる。

確認すること場所
ブラウザ版チャットのセッションclaude.ai/settings/account
Claude Code(VSCode・CLI等)の認証トークンclaude.ai/settings/claude-code

VSCodeでClaude Codeを使っている人は、後者の方を見ないと意味がない。自分も最初、前者だけ見て「特に問題なさそう」と思いかけていた。

あと、もし複数の方法(拡張機能・CLI・setup-token)でログインしている自覚がある人は、怪しいと思って1つ取り消しても、他のログイン経路が生きたままになる可能性がある、というのも覚えておいた方がよさそうだ。

正直なところ、今回一番強く感じたのは、この一覧だけでは「本当に自分の利用かどうか」を判断する材料が足りないということだった。デバイス名も場所も出ないので、27件のうちどれが正当なものか、記憶を頼りにするしかない。

元のニュース記事では「ユーザー側に有効な防御手段がない」と書かれていたが、調べれば調べるほど、その指摘はあながち間違っていないなと思う。せめて次にトークンを整理するときは、日付が古いものから疑ってかかろうと思う。

VSCodeでClaude Codeを使っている人は、一度claude.ai/settings/claude-codeを覗いてみてほしい。自分がそうだったように、想像より溜まっているかもしれない。

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35歳から8年間、英語学習を続けてきた記録をこのブログに書いています。
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