Ankiシリーズ、今回は「単語登録そのものを自動化した」話です。いつもは手入力でコピペとかしてAnkiにカードを登録して学習していましたが、さすがにここまでAIが発展してこれば、半自動化してもいいんじゃないかなと、思った次第なのです。
8年間、ずっとやってきたことがあります。記事や英会話の中で知らない単語に出会ったら、まず付箋か、ノート、もしくはApple信者であり iPhoneユーザーのスーツマンはメモアプリに単語メモ。その後、英和・英英・Cambridge Dictionary などで意味を調べてコピペしてAnkiにカードを登録。
一連の作業の内、ここが「辞書と連携」みたいな感じで自動化できたら、どんなにいいかと思ってたんです。
今回はスキルを作る過程をそのまま記事にします。
自動化前のワークフロー(8年間のコピペ作業)
記事や英会話で知らない単語に出会ったとき、私がやってきた手順はこうです。
- 単語をメモアプリに一時保存
- 辞書(Cambridge・英和)で意味・品詞・例文を調べる
- 定義・例文・発音記号を手動でコピペ
- Ankiのカード追加画面を開いて貼り付け
- TTS音声ファイルを別途用意して添付
1語につき5〜10分。塵も積もれば山で、8年続けてきました。
Claude Codeとのやり取りで何を作ったか
今回の目標は「単語リストを貼るだけでAnkiにカードが登録される」スキルを作ること。AnkiConnect APIを使えばAnkiを外部から操作できるので、Claude Codeにスキルとして実装してもらいました。
①デッキとノートタイプの確認
まず今のAnkiのデッキ構成とノートタイプを確認。deckNames・modelNamesで一覧を出してもらいました。8年分のデッキが出てきて、懐かしさと少し複雑な気持ちになりました笑
②フォーマット設計(Back欄)
カードのBack欄(意味・例文・派生語を書く欄)のフォーマットを決めました。実際に今使っているカードを見せながら、
- ①定義(英語)
- ②日本語訳
- ③発音記号(IPA)+TTS音声ファイル
- ④類義語(A / B)
- ⑤対義語(⇔ C / D)
- ⑥派生語行(→派生語1, 派生語2)
- ⑦例文(Cambridge等から厳選)
という構成に落ち着きました。
フォーマットの肝は「著作権のある辞書データをそのままコピーしない」こと。Cambridge Dictionaryのライセンス条項に準拠し、定義は言い換え・要約する形に。例文は公開コーパス(COCA・BNC)等から引用するか、AI生成で補うルールにしました。
③発音記号とTTS音声
発音記号はCambridge APIから取得。TTS音声はGoogle TTS(gTTS)でmp3を生成してstoreMediaFileでAnkiのメディアフォルダに保存、Back欄に[sound:単語.mp3]で埋め込む構成です。
これでAnkiの「R」キーを押せばいつも通り発音を確認しながら覚えられます。
④重複チェック
findNotesで対象デッキの既存カードを検索し、Front(単語)が一致するものは登録をスキップ。8年分のデッキに同じ単語がすでに入っていても安全です。
⑤バッチ登録の流れ
単語リストを貼ると、1語ずつプレビューを確認しながら登録 or スキップを選べます。最終的にaddNotesでまとめて一括登録。
⑥プレビュー確認ステップ
全件を自動でそのまま登録するのではなく、「これはOKですか?」と1語ずつ確認してから登録するステップを入れました。AIが生成したデータをそのまま信じず、最後は自分の目で見るという設計です。
実際、このステップで助かった場面がありました。
⑦〜⑩(細かい調整)
ここからは実際にやり取りした中で細かく調整した内容です。
- ⑦ 前置詞の追記ルール:
agree with・rely onのように前置詞がほぼ固定のものは Back 冒頭に記載 - ⑧ 類義語の書き方:類義語は(A / B)形式、3語以上ある場合は(A / B / C)、対義語は(⇔ D)で統一
- ⑨ マルチワードフレーズ:
get the hang ofのような複合フレーズも問題なく登録できた - ⑩ 確認ステップで誤登録を防いだ実例(dotの件)
⑩について少し詳しく。
実際は動詞のdot(〜のあちこちに散らばっている、点在する)の用法で、”cafés dot Tokyo”みたいな使われ方でした。
しかも、登録単語が . Tokyo になってたのでFrontをdotに修正して、動詞としての定義に差し替えてもらいました。
確認作業をつくっておいてよかったなと思った点、また、数日経ってたら、そのまま確認しても気づけず、 おっけ〜〜〜登録しちゃって〜♪( ´θ`)ノ
と間違えて覚えてた可能性あります爆
⑪AIタグで管理する
最後に、「Claudeから作ったものが後で検索・一括変更できるように、(AI)みたいな印を入れたい。タグでもいいんですかね?」と軽く相談してみたんです。
Back欄に文字を埋め込むより、Ankiのタグの方がtag:AIで検索・一括編集できて実用的だろうということで、AIタグを採用することにしました。過去に登録した30枚(初回3語+バッチ27語)にも遡ってタグ付けしてもらって、これでスキルとマニュアルにルールとして明記されました。
使ったAnkiConnect APIまとめ
| action | 用途 |
|---|---|
deckNames / modelNames | デッキ・ノートタイプの一覧確認 |
findNotes / notesInfo | 対象デッキの既存カード確認・重複チェック |
storeMediaFile | 音声ファイルをAnkiのメディアフォルダに保存 |
addNotes | 重複を自動スキップしつつ一括登録 |
addTags | 過去ノートへの遡及タグ付け |
解決・今のところの完成形
tango-seiriという新スキルが完成して、実際に計30語(初回3語+バッチ27語)を、8年運用中の「英語 備忘」デッキに登録できました。
書式(①②の使い分け・類義語(A / B)・対義語(⇔C / D)・派生語行・音声埋め込み位置・AIタグ)は、全部会話の中で相談しながら少しずつ固めていったものです。フォーマットは固定じゃなくて「一緒に見て育てていくもの」という前提でスキルに書いてあります。
感想・次にやりたいこと
8年間「1つずつコピペ」でやってきた作業が、単語を貼ってプレビューにOKを出すだけで終わるようになりました。これ、地味にすごい変化だと思ってます。
発音記号とTTS音声がセットで入るので、Ankiで「R」キーを押せばいつも通り発音を確認しながら覚えられるのも変わらず。著作権のある辞書をそのまま複製せず、実用的な範囲で語義・類義語・派生語を厚めに残す、という落としどころにも納得感がありました。
今後も単語を貼るたびに、多分フォーマットは微調整していくと思います。育っていく過程も含めて、また記事にできたらいいなと思ってます。
同じように、辞書と手作業のコピペでコツコツ単語帳を育ててきた同士の方には、共感してもらえるところがあるんじゃないかなと思います。
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今日学んだの英語表現(B2〜C1)
一応英検1級目指してるスーツマンのこの記事のトピックから使えるフレーズをAIがピックアップ。
① streamline(= 〜を効率化する、無駄を省く)
We streamlined the process of adding new vocabulary cards.
「単語カードを追加するプロセスを効率化した」という意味で、今回のスキル作りそのものを表すのにぴったりの単語でした。
② redundant(= 重複した、余分な)
The system automatically skips redundant entries.
「システムは重複した項目を自動的にスキップする」。今回の重複チェック(findNotes)の話にそのまま使えます。
③ tedious(= 退屈な、うんざりするような)
Copying definitions by hand became tedious after a few years.
「何年か経つと、定義を手でコピペするのがうんざりする作業になった」。8年間コピペし続けた気持ちを一言で表すならこれだなと思いました。
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